フライホイールの着磁 (6Vフライホイールマグネトー車に限る)

【フライホイールの役割とは?】

カブのエンジンには「ジェネレータ」と呼ばれる発電機が付いています。
その中には2種類のコイルがあり、
エンジンパワーの源になる火種を作るコイルを「エキサイターコイル」と呼び、
バッテリーの充電、各灯火類の電気を作るコイルを「チャージコイル」と言います。
そしてこれらを発電させる為に必要なのが
”フライホイール”と呼ばれるカブの各電力を供給する非常に重要な部分になります。

このフライホイールが経年等で劣化していくと
下記のような様々な症状が起こってきます。


・アイドリングを少し下げただけなのに止まってしまう。
・日によって機嫌があるかのように調子が変わる。
・セッティングが決まらない。
・ある程度走行すると急に止まってしまう。
・灯火類が異常に暗い。
・機械的な部位を交換、調整しても変わらない。
・コイルを巻き直したのにあまり安定しない。

思い当たる所ははありませんか?

電気作りを左右する各コイルやフライホイールは
時間と共に劣化していくので6V車のような古い車両は
年を追うごとに電気系トラブルが顕著になっていきます。


【ちょっと専門的なお話】

チャージコイルやエキサイターコイルが経年劣化すると、
ショートを起こし発電不良、過熱といったトラブルを起こします。
これにより今度はその過熱でフライホイール内の磁石の組織も変わってしまい
段々と減磁してしまう悪循環が発生します。

また、せっかくトラブルの原因を特定しても
カブのフライホイールは着磁作業を実施できる場所がほぼ皆無でした。
中古品を購入しても、使えるかどうか不確かな要素が多く運任せな物でした。

なので「着磁が出来ないなら、当店で創り出すしかない!」という決意から
着磁メーカーの協力を仰ぎ、ついにカブの着磁作業を実現することが出来ました。

自分のバイクの状態はどうなのだろう?と、
ご心配であれば当店がフライホイールの磁力検査や着磁を行います。

その他にもご希望があれば各コイルが付いているステーターベース側のチェックや
車両を含めた全体の系統チェックも行います。

自分の車両が適合するか等、
分からなければお気軽にお問い合わせ欄よりお問い合わせ下さい。